インタビュー

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医師を続けたいという情熱に、サポートの輪が広がります。

青木 奈津子
高知大学医学部附属病院 皮膚科医師

1999年3月
高知学芸高等学校卒業
1999年4月
高知医科大学(現・高知大学医学部)医学科入学
2005年3月
高知大学医学部医学科卒業
2005年4月
高知大学医学部附属病院初期臨床研修医
2007年4月
高知大医学部皮膚科学講座入局
2008年11月
結婚
2010年8月
産休
2010年9月
第1子出産
2011年6月
高知大学医学部皮膚科学講座 復職


日本皮膚科学会認定皮膚科専門(2011年10月取得)
日本皮膚科学会
日本臨床皮膚科医会
日本皮膚悪性腫瘍学会

ステップアップに向けて早期復帰

 29歳のときに妊娠・出産。産休・育休合わせて10ヵ月休職しました。高知大学医学部附属病院の皮膚科に入局して4年目のことでした。当初は1年間の育児休暇を考えていたのですが、休んでいる間に論文が通って専門医試験の受験資格が得られたため、早く現場に戻って試験に備えようと思いました。夫は医師ではありませんが、結婚当初から医師としてキャリアを積みたいという私の考えをとてもよく理解してくれて、受験も復職も快く応援してくれました。出産を機に夫の両親のもとに二世帯同居し、両親のサポートがあったことも心強かったです。
 家にいる間はなかなか勉強が手につかなかったのですが、復職後は息子を院内の託児所に預け、気持ちを切り替えて仕事と勉強に専念することができました。
専門医試験にも合格し、よい復職のスタートを切ることができました。

まわりの協力が頑張る力に

 子どもと向き合って過ごす日々は、ゆったりと時間が流れ、笑顔や幸せに満ちていて、とても楽しかったです。 一方で、医療は日々進化しますし、病院では新しいルールができたり、やり方が変わったりします。同じ病気でも患者さんによってアプローチの仕方が違い、日々の実践が何よりの勉強です。
現場でバリバリ働いている同僚医師を思うと、自分の技術や勘が鈍ってくるのが怖いと感じることもありました。
ですから復帰の際、子育ての生活リズムを維持しながらも臨床や試験に向けてしっかりと経験を積んで生きたいと考え、当直と休日勤務は免除していただき、日勤帯のフルタイムで働く事を選びました。
 みなさんのご理解とご協力によって仕事ができているので、あまりに「頑張っています!」と言うのも気恥ずかしいですね。 みなさんにご迷惑をかけて申し訳ないという気持ちもありますが、今後増えてくる女性医師のためにも、次は私がカバーする側にまわるんだという気持ちでやっています。

医師の仕事が大好き

 復帰して1年半。今は仕事がとても楽しいです。患者さんと顔を合わせて話を聞き、一緒に考えて問題解決をしていくことに、とてもやりがいを感じています。
休職中は不安や焦りもありましたが、「この仕事をやりたいんだ!」と実感できたことが大きな収穫です。次に何をしたいのか、将来どうステップアップしていきたいのかがはっきりと見えてきたんです。 2人目の出産も視野に入れつつ、子育てと仕事の両立をしていきたいと考えています。
 子供を産むのは女性にしかできないこと。出産による休職は自然な流れとして受け止め、やる気と続けたいという気持ちを大切にして欲しいと思います。
 今後、復職にあたっての研修や、受け入れ病院の協力など、復職を応援する環境も整ってくると思います。ぜひ医師という仕事への情熱を持ち続けてください。

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